廃タイヤリサイクル
写真は、廃タイヤの熱分解油化に実験装置によるもので、上から「生成油(A重油〜軽油相当)」、廃タイヤの破砕による「廃タイヤチップ」、「生成カーボン(85%程度の純度)」
廃タイヤの熱分解油化装置による中間処理許可申請に携わりました。
熱分解方式は新たなリサイクル技術として国が認めたものの、県単位では承知徹底がなされておらず、許可を得るのに約3年の期間を要してしまいました。
当該県の廃棄物対策担当者からは、許可後以下のコメントがありました。
「廃タイヤは、産業廃棄物として最大の不法投棄の元凶となっている。すなわち、形状からして容易に不法投棄しやすく、少量を広範囲で投棄している。許可に基づき早く、付加価値の高い処理施設を建設して欲しい。」
又、所管消防署の担当者からも、以下のコメントがありました。
「不法投棄が最も多く、且つその廃タイヤから一旦火災が発生すると、消火が困難で、燃え尽きるまで待たなければならない。早期に施設を稼働して、少しでも不法投棄及び火災が低減するよう望んでいます。」と・・。
生ゴミ消滅化施設 (千葉県某市クリーンセンター)
生ゴミ処理は、堆肥化による流通が安定せず、更には3・11以降
放射能汚染のの懸念からホームセンターからも姿を消し、厳しさを増
してきている。そんな中消滅型(95%)で、数年稼働している、某市の
クリーンセンターを視察した。
機械としては、破砕機のみで、堆肥舎内の発酵機材に混ぜ込み、ホ
イルローダーで、毎日切り返す方式となっている。重量比20倍の発
酵基材の中に、粉砕生ごみをローダーで天地返しする方式は、95%
の減溶率のいたってノーマルな理にかなった処理方式だと思われる。
そこに、発酵促進培養菌を付加するので、最も課題となる臭気も緩和
されるが、それでも嫌気化を注意深く管理しなければ、とんでもない
悪臭をばらまくことになる。
コスト的には日量5ton以上処理しなければ採算はとれず、堆肥舎
の面積はかなり必要となる。
うどん排水処理(高濃度排水処理)の実験装置
うどんの製造工程で出る排水は高濃度のでんぷんを含み、垂れ流し
によって河川やため池の水質を悪化させる要因になっている。讃岐
うどんブームの負の側面といっていい。
排水対策を考える上で、規制の網に掛からない小規模事業場、未
規制事業場が実は軽んじられない。「ちりも積もれば…」で、COD
(化学的酸素要求量)でみた汚濁負荷量が県全体の23%を占める。
その代表格がうどん店、製麺所。県環境管理課は「小規模事業場の
汚濁負荷量を低減すれば、対策はある程度めどが立つ」と言っている。
株式会社関根産業では、某研究機関から相談を受け、1ton/日の
回転円板式排水処理の実験装置を納入し、香川県で実験を行っている。
前処理として、オゾン+マイクロバブル装置を経て実験装置で処理
し、良好なデーターとなっている。
小規模の事業者が多く、性能は無論のこと、低コスト・省スペース
の装置が望まれ、その一翼を担うものになります。